個人再生の住宅ローン特則を断念して任意売却をしたM様(熊本県熊本市)

個人再生で家を残すことを模索 → 断念して任意売却で再出発

新型コロナウイルスの影響もあり、住宅ローンを滞納してしまった熊本市のM様。

住宅ローンの滞納が4ヶ月あり、当社へご相談される前日に、現在の状況を金融機関とお話しされたそうです。

銀行からは、滞納分を全額支払うか、競売にするかという判断を迫られたとのことでした。

そこで、できれば今の自宅に住み続けたいという希望がありましたので、リースバックを検討しようということでご相談いただきました。

住宅ローンの残債としては、2100万円(8万円弱/月)、他に車の残債が180万円、太陽光200万円の残債があり、個人再生(住宅ローン特則)も検討されていました。

 

当社のサポート内容と結果

リースバックを検討されておりましたので、そもそもリースバックを成立させることは可能なのかを検証しました。

現在の住宅ローンの残債が2400万円あるということなので、まずは、買取価格が2400万円を上回ることが可能なのかを検証する必要がありました。

その為、相場価格を査定したところ、2000万円が査定価格でしたので、リースバックは困難であるという結果になりました。

次に、住み続けることを希望されているので、個人再生(住宅ローン特則)が可能なのか検証することにしました。

※個人再生(住宅ローン特則)とは、自宅と住宅ローンをそのまま残して、住宅ローン以外の借金を減額する債務整理の方法のひとつです。

当社で弁護士を手配して個人再生ができないか相談しましたが、他の債務を圧縮しても住宅ローンが残ってしまっては生活が苦しいままで、今のご収入では裁判所の承認も下りない可能性が高いという見解でした。

そこで、ご希望に沿うことができず残念な結果となりましたが、コロナ禍で減ってしまった収入を上げる見込みが立たないため、任意売却をして生活を立て直すしかないということでM様の気持ちが固まりました。

その後、債権者の同意も得られ、無事に買い手が見つかり、任意売却を成功させることができました。

任意売却と同時に住宅ローン以外の借金も債務整理で圧縮し、結果として返済負担を大幅に軽減することができました。

 

感想

小学6年生の息子がおり、何とか住み続けられないかと方法を模索していました。状況を踏まえた上で、相談先をネットで検索しているとライフソレイユさんを見付けることができました。

問合せをしてみると、状況を踏まえてどうすべきかを一緒に考えましょうと面談をすることになりました。滞納の現状や現在の収入状況、住宅ローンの残債を考えると住み続けることは難しいという結論に至りましたが、とても親身になって相談にのってくださり、個人再生(住宅ローン特則)を申し立てできる可能性があるならと弁護士の相談もセッティングしてくださいました。

結果はともあれ、可能性にかけて相談に乗って下さったことをとても感謝しております。

売却に関してもスムーズに進んでいき、任意売却を成功させることができました。残った債務についても、自己破産することで債務をゼロにできましたので、この先、生活の再生ができると思います。

 

解説

今回のご相談者様は、住み続けたいというご要望がある方でした。この住み続けたいというご要望は、非常に多いです。

リースバックや個人再生(住宅ローン特則)を使って、家に住み続けることが可能な場合もございますが、適用条件が厳しいため、ハードルは決して低くないのが現状です。

もちろん当社としてはできる限りご相談者様のご希望に添えるように、任意売却だけでなく取り得る策をすべてご提案させていただいておりますので、まずはご相談いただければと思います。