お子様の学費がかさみ住宅ローンの支払いが厳しくなったM様（福岡県北九州市）
旦那様は、運送会社で勤務をしており、奥様も、正社員として某空港に勤務されている上に、日曜日の早朝もアルバイトをしている状況でした。
二人合わせて手取額で35～40万円の収入がありますが、お子様の学費がかさむ時期に差し掛かり、住宅ローンの支払いが厳しくなってきたためにご相談いただきました。
ご相談時、奥様は任意売却を望んでおり、旦那様はまだ決心がつかないという状況でのご相談でした。
当社のサポート内容と結果
まずは、住宅ローンの残債や支払い額についてヒアリングさせていただきました。
状況としては、住宅ローンの残債が3350万円で、月々の支払いが12.5万円という状況でした。
返済比率としては問題のない範囲ではあるものの、他の債務として、奥様の任意整理をしている費用として月々4万円と旦那様のカードローンの支払いが月々1.2万円あることにより、返済が厳しくなっていました。
状況を考えると、選択肢として任意売却をすることも考える必要があるため、進め方やリスクを充分に理解していただくため、しっかりとお話ししました。
債務整理に関しましては、M様の状況に適している整理方法をご提案しました。
旦那様が、奥様の甥の奨学金の保証人になっているため、保証人の変更についてもご相談がありました。
一般的に、保証人の変更はハードルが高く、資力のある方でないと保証人を引継ぐことは非常に難しいことをお伝えしました。
任意売却の場合、引越代を出してもらうことは可能なのかについてもご質問をいただきました。
こちらについては、窓口になる保証会社の社内ルールによりますが、控除できないケースもあるため、時期が来たら交渉する旨お伝えしました。
感想
どのような選択肢があってどうすればいいのか、不明点や迷いがあり相談しました。
支払いが厳しくなっている現状を考慮しつつ、リスクを把握した上で方向性を決めたかったので、とてもいいお話が聞けて迷いが無くなり助かりました。
この先、子供にお金がかかるので住宅は手放して一度リセットしてから生活を再建していければと考えております。ありがとうございました。
解説
住宅ローンは、支払い期間が非常に長くなることが一般的なので、お子様の学費がかかる期間は支払いが厳しくなるご家庭が多いように感じます。
住宅購入を検討する時期としては、お子様にお金があまりかからない時期であることが多く、リアルに想定がしづらいものです。極力返済比率を抑えられる価格帯の物件を購入した方が良いでしょう。
販売する側（不動産屋）の安全な返済比率を鵜呑みにするのは危険です。
当然ですが、各家庭によって収支は異なりますので、家庭の収支状況を一番知っているのはご自身です。
状況をしっかりと再確認した上で購入に踏み切ることが大切です。
それでも、状況が変化したことにより支払いが厳しくなってきたなと感じた時は、相談するタイミングです。
早いタイミングであれば、銀行に相談することで解消できることもあります。
問題は先延ばししないようにした方が良いでしょう。
