[Q&A] 信用情報に傷(ブラック)がつくとどうなる?

任意売却を考えている方に必ずご説明をする任売売却のデメリットは、信用情報に傷が入ってしまうことです。いわゆるブラックと呼ばれています。

すでに住宅ローンや他の借入の返済が滞ってしまっている方は、その期間にもよりますが、もうすでに信用情報に傷が入っている可能性が高いので任意売却によるデメリットにはなりません。

しかし、まだ住宅ローンの滞納はしておらず、「なんとか毎月払ってはいるがこれからの支払いが困難なため任意売却を考えています。」という方の場合は十分にデメリットを理解してからのご決断をお勧めしております。

では、具体的にはどのようなデメリットが考えられるのか、信用情報に傷がつくとどうなるかをご説明致します。

 

  1. 新しくローンが組めなくなる

新しくローンが組めなくなります。そのため、新車が欲しい場合などは現金一括でのご購入となります。
もちろんですが新しく家を買うローンも組めません。

 

  1. クレジットカードが使えなくなる

新しくクレジットカードが作れません。また、現在お持ちのクレジットカードも利用できなくなる可能性がございます。中には使えるケースもあるようですが、基本的には使えなくなると認識ください。

また、ETCカードも持つことが出来ないため、プリペイド方式のものでご対応いただくことになります。

 

  1. 借りられなくなる賃貸物件がある

現在、賃貸物件を借りる際には、保証会社の利用が条件となっていることが多く、信用情報に傷が入っていると、一部の保証会社の審査が通らず、賃貸契約を結ぶことができなくなるケースがあります。

ただし、各保証会社の審査基準が異なるため、信用情報に傷がついていても通過する賃貸物件はあり、任意売却を行い、お引越し先を探される方で、賃貸物件が借りられなかったという方はいないため、ご安心ください。

 

家族への影響は?

このように、デメリットを理解した上で、ご判断をいただくことになりますが、信用情報に傷が入った場合、ご家族や親族には影響はございません。

つまり、任意売却を行い、信用情報に傷がついても奥様に代わりにクレジットカードを作ってもらうなど対処方法はございます。

ただし、奥様やご家族が連帯保証されている債務については影響が出る可能性がありますので、注意が必要です。

また、ご自身が連帯保証人になることができなくなる場合がありますので、お子様の奨学金などで連帯保証人が必要というとき、別の方にお願いすることになります。

 

信用情報の回復は?

信用情報は一度傷が入っても概ね5年前後、長くても10年で回復します。
そのため、一生ローンを組めないわけではありません。

ただし、あくまでも「完済してから5年」ですので、任意売却後の残債の整理の方法によって回復時期は異なります。

残債を分割返済していく任意整理や個人再生のように、長期分割で支払っていく場合などは完済するまでの間は何年たっても信用情報が回復しないので注意が必要です。

まずは専門家にご相談くださいませ。